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2012/05/11

007白紙委任状 ジェフリー・ディーバー著



久しぶりの読書感想。いままでのジェフリーとはちょっと違ったもんですけど、

エンターテイメントとして私は結構面白いと思ったので、よかったら読んでみてね。。


これはよく映画にもなってる007のお話なんですけど、

従来の作家さんの小説って一度も読んだことありませんでした。

映画もむかーしに一度くらい見たことがある程度で、実は私はあんまり007シリーズは好みの映画ではないんです。

でもなんでわざわざ買ってまで読んだかっていうと、ジェフリーが書いているボンドだから、です(^。^)。

なので、いままでのボンドと比べることはできませんが、

ジェフリーファンとしては至極の一冊なんじゃないかなと。

これね、登場してくる機関がちょっと特殊で、これを把握するのに私なんかは手間取りましたけど、

リアルに存在するものだそうなんで、勉強になります。

冒頭の事件からかなりスピード感のあるところは、ジェフリーのいままで読んできた小説だなーって思うし、

推理小説ではないから犯人はすぐ分かるんだけど、

その犯人を追うボンドは、リンカーンシリーズの知的な捜査同様に刺激的です。

007っていうとセクシー女性が出てきてホニャララ・・・みたいなシーンがあんのかなと思ってたんですが、

やっぱりそこはジェフリーのボンド。

女性とのからみはありますが、きっといままでの007を想像して読んだかたにはちょっと物足りないかも。

っていうくらい少ないよ。

やっぱりジェフリーのボンドは、かなり教養高い紳士な男性です。

緻密な悪巧みの計画から、それを打ち砕いていくさまなんかは

すごく細かいんですけど、わかりやすく描かれてます。

キャラクターも丁寧に設定されてて、簡単にのめり込めます。

最後にしっかりどんでん返しもあったし、まさにジェフリーならではのボンドなんだなと思います。



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